2010冬季研究集会は終了しました
集会テーマ 子どもの真の学びと教師の働き
- 「その子らしい学び」を生み、位置づける授業のあり方 -
学習指導要領の改訂が行われ、ここ数年教育の現場は大きな過渡期を迎えています。また、全国学力学習状況調査も今年で3回目を数え、その結果をはじめ、都道府県別の順位等も報道されて世間の大きな関心事になっています。大阪では、昨年より小学校の正答率は全国平均に近づき、都道府県別順位もあがったとのことです。府教育委員会では、そのひとつの要因として「反復学習の成果」と分析しているようです。学習の基礎固めをねらいとして反復学習を行うのも学習方法のひとつであり、「成果」をあげるための方策でしょう。
しかし「基礎学力の向上」という言葉で、点数を上げるため子どもたちを反復学習に駆り立てている現状があり、そうした学習を「学び」とする考えの広がりに憂慮するものです。つまり、「子どもの育ちにとって本当に必要な学び」を考えたとき、パターン化された反復練習による“基礎”学力の充実だけでは、とうてい真の学びにつながらないのではないでしょうか。
「学び」の“基礎”は子ども個々に個性的にあるのです。“基礎的なもの”は共通にあるとして行われる「つめこみ」や外からの「教え込み」によって、子ども一人ひとりに生きる真の学びは成り立ちません。教師が「教えた」という事実は作れても、それがそのまま子どもが「学んだ」という事実にはならないからです。
私たちは、「学び」とは個々の子どもにとって「主体的」で「個性的」でなければならないと思います。元々、子どもにとっての「学び」の過程がそうなのですから。 それぞれの感性や意識をもとに、それぞれの力で問題を見つけ、解決していくプロセスの中に子ども個々の試行錯誤が生まれます。そこには、その子らしい“感じ方”や“気づき”、“迷い”や“決断”、あるいは“失敗”や“成功”があります。その子の主体性、個性を生かして取り組む過程こそ、子ども自身を知的にも生き方としても豊かにする真の「学び」につながっていくと考えます。その中で、その子にとって必要な“基礎”学力もつけていくのだと考えます。
今回の集会では、テーマを「子どもの真の学びと教師の働き」とし、「その子らしい学び」を生み、それを位置づけて生かし深めるための授業はどうあればよいかを考え合いたいと思います。
(社会)見学での小さな気づきや問題の見つけ方、文章のその子らしい受け止め方や読み方、算数などでのつまづき方や考え方・・・・。授業の中では、子どもの学びの主体性や個性を大切にすればするほど、こうした多様な学びの姿が見えてきます。それらの「その子」らしいものを、授業でどのように生み、授業の中にどのように位置づけ、生かしていけばよいのでしょうか。
また、そうした「その子らしい学び」を受け止め、生かしていくために、教師はどのように考え、どこにまなざしを向け、どのようなところに心をくだいていくことが必要なのでしょうか。
一人ひとりの子どもがそれぞれに生き生きとし、その子らしい学びを繰り広げる授業。そんな教室をつくっていきたいと願う多くの先生方に参加いただき、お互いの見方、考え方を深め合いたいと願っています。ひとりでも多くのご参加をお待ちしています。